浅井元市長の
「ゼロベース」
浅井市長のゼロベースの考え
2020年11月に行われた市長選挙では佐原元市長が取り組んできたアリーナが争点の一つとなりました。当時の新聞報道には浅井前市長の当選後のインタビューとして
”市が豊橋公園で建設を目指す新アリーナ(多目的施設)構想は「場所については白紙に戻す。市民の声をしっかりと聴きたい」と話した。” 朝日新聞2020年11月10日
と書かれています。
そののち、市長の記者発表をうけ、次のように報道されています。
”新アリーナの建設を巡っては、浅井市長が20年秋の市長選で豊橋公園での整備などを「ゼロベース。白紙に戻す」と発言した。結果的には就任から1年半を経て、前市長が提案した同じ豊橋公園に収まった。発言の真意について浅井市長は「当時は場所より事業計画の精査を優先した。総合体育館の過密対策や若者への魅力ある施設として、アリーナ整備の必要性には変わりはない」と説明した。 ” 東愛知新聞2022年05月31日
「ゼロベース」は様々な解釈ができる言葉です。浅井元市長の選挙当時の発言から
”市長はアリーナそのものに反対だった”
”豊橋公園には絶対に作らないと言っていた”
などのご意見があるのは当然であると思います。しかし、上記の意見であれば、アリーナが同じ豊橋公園に提案されることはあり得ません。
「ゼロベース」が何を意図するものであったのか、令和5年3月議会で浅井前市長自らが答弁しています。当時の議会議事録を以下に引用します。
※タイトルから、直接議事録をご確認いただけます。
出典:令和5年3月定例会一般質問 答弁より(令和5年2月27日)
◆阪柳議員
(略)自分も過去の新聞等々の履歴を見てみました。当選証書授与式後の取材を浅井市長は受けておられます。そのときの新聞の記事は、新アリーナ建設については、豊橋公園内に建設することは白紙に戻すと明言されていて、ただ、地域スポーツ振興のため新アリーナは必要不可欠との認識を示したというような記事が載っておりました。これがいわゆる今、多くの方が言われているゼロベースという認識で皆さんあるのかなと思っております。こういった発言が、市民にとって説明不足であった、白紙と思っていた市民の思いが、今回こうした運動で起こってしまったのではないかなと思います。
条例案の第11条にも情報の提供ということで、建設の賛否を判断するために必要な情報の提供ということもあって、これにも関連してくるのですけれども、浅井市長が市長選前後の令和2年11月の時点から、この議会にいろいろ関連予算を出した令和3年12月、令和4年6月、この基本計画を策定する事業費が計上する間に、浅井市長が言われた白紙に戻すという部分の何が問題で課題であって、どのように整理されて基本計画策定への事業費の計上にかじを切ったのかという部分を、いま一度確認をさせていただきたく思います。
◎浅井由崇市長
(略)私は今日に至るまで、総合体育館の老朽化、そして過密化といった現状に伴いまして、市民が気軽にスポーツができる環境の整備、また防災拠点としての活用、さらにはまちのにぎわいの創出、若者にとって魅力的なまちづくりといった様々な観点を鑑みまして、本市においては新アリーナは必要不可欠だという考えを表明してまいりました。
しかしその一方で、建設及び運営に当たっては、必要となる財政負担でありますとか、それから運営ノウハウなどを考えますと、本市が将来にわたって健全な財政運営を進めるという観点から、当初は民間の企業と一緒にやろうという話も数年前にはあったと思いますが、その後、その協議がなくなってしまって、当時は公設公営ということでの整備と私は理解しておりましたので、それには大変課題があると私は思っておりました。
そこで、民間の資金、そしてノウハウ、そういうものをもっと活用すべきだろうと。さらには、当時もう既に進んでおりました愛知県の新体育館の整備を愛知県がしておりましたが、県との連携、そして様々な支援の可能性も探るべきではないかということも考えておりました。
また、新たな施設の機能として何が必要であるのか、またその機能を最大限発揮するための適切な場所や規模、建設・運営手法などをどうすべきかについて、再度整理すべきではないかという考えを持っておりまして、当時の計画をゼロベースで、一回ゼロにして、そして再検討するということを申し上げてきたと考えております。
そして、その後いろいろ調査・検討をゼロベースでしてきたわけでありますが、以前の、平成28年の調査を市で行っておりますけれども、そのときの調査した場所は、豊橋公園と総合スポーツ公園の2か所の調査・比較が行われておりますが、これまで検討されてこなかった場所も、今回の調査検討ではそれも含めまして、ゼロベースで複数の候補地について様々な観点から比較・評価をして、将来の豊橋のまちづくりへの貢献などについて総合的に判断した結果、史跡指定をした三の丸会館、美術館側の豊橋公園ではなく、現在既にスポーツ施設等が様々ある、スポーツゾーンとでも言うのでしょうか、そちらに整備するのがふさわしいということに考えが至ったということであります。
今回、豊橋公園のスポーツゾーンを建設候補地とすることに対しては、市民の皆さんの中には賛否両論あるというのは認識いたしておりますが、豊橋公園に建設をしないということを期待しておられた市民の皆さんに対しては、豊橋公園のスポーツエリア以上の適切な場所を確保できなかったという点においては申し訳ない気持ちがあります。
しかし、市長として、この豊橋がさらに発展をしていく、活性化をしていく、そのことはやはり第一に考えまして、豊橋公園であれば民間事業者の参入の可能性が見込まれると。そしてまちのにぎわいにも寄与する。そして防災の拠点としても適切な場所であるということ。
それから、市長就任以来、新アリーナの早期建設を要望される市議会もそうでありますし、様々な民間団体などからも御要望も頂いておりましたので、そのようなことを総合的に考えまして、今回の調査結果に私自身も納得をし、そして6月定例会に予算案を提案させていただき、議会の多くの御賛同を頂いて、現在計画策定事業を進めているということでございます。
以上でございます。